ドラムをやると良いこと

2013年05月20日 :たくし先生

前回は私が「ドラムをやっていて良かった事」を私なりに感じている事を書きましたが、

今回は一般的な視点で、これからドラムを始める事を検討している方に参考になるものを並べてみました。

 

・頭、全身を使う。

両手両足を同時に使います。(かなり激い時も。) このように頭をフルに回転させながら体を使う楽器はおそらくドラムセットだけでしょう。耳は自分の音+他の楽器の音を聞かなければならないので、頭にも体にも非常に良い刺激となるでしょう。

 

・いつでも始められ、長く続けられる。
手の大きさ、体格等はあまり関係が無いので、小さい子供でも始められます。また、子供の頃からやらないと上達は見込めないという楽器と違い、大人になってからでもそこそこ上達します。コツさえ掴めば筋力、体力が劣っていても演奏可能です。85歳を超えても第一線で活躍しているプロドラマーもいます。

 

・忍耐力がつく。
派手な部分ばかりが注目される楽器ですが、ドラムは忍耐力が必要です。ボーカルが自由に歌っている間、ギターがソロを引いている間、ドラムは黙々とテンポキープ。
我慢強く1曲安定したグルーヴを叩く事がドラマーの指名です。縁の下の力持ち、という立ち位置でしょうか。職業柄なのか、私の知合いのドラマーは黙々と何かに打ち込む、職人気質な人が多いです。

 

・格好良い
単純に演奏している姿が格好良い。人口が多い楽器ではないので少し叩けるだけでもヒーローです。

 

・叩けば音楽になる
例えばバイオリンは、綺麗な音を出すのはかなり難しいです。ギターであれば、コードを抑えるのに苦労します。ラッパ類は、まず音を鳴らす事から難しい。ピアノは音符、鍵盤の位置から覚えなければばりません。その点ドラムは、スティックを振り下ろせば音がなります。スタートはかなり入り易く楽しく感じる楽器でしょう。
・ストレス発散になる
私個人的にはそう感じた事はありませんが、そのように感じるドラマーは多いです。カラオケで大声で歌いたい人が世の中に沢山いる事からもわかるように、大きい音を出すというのは生理的発散の一つ。また、発散させたいようなエネルギーが余っているような方、お子さんが元気過ぎて困っているという方、向いているかもしれません。

 

以上、考えられる「ドラムをやると良いこと」を並べてみました。

ただ、正直に言うと私はこれらのメリットを常に考えているワケではなく、ストレス発散の為にやっているわけでは勿論ありません。

これらは音楽をやる上であくまでおまけ的な要素です。やっぱり「ドラムを叩いているのが楽しい」から叩いているのです。

ドラムをやってて良かった事

2013年05月09日 :たくし先生

最近「ドラムをやってて良かった事って何?」と良く聞かれます。
そういえば、具体的に考えてみた事が無いことに気づきました。

リズム感が良くなる、というのは勿論ありますが、それは「やってて良かった」と思うこととは違う気がする。
結論、やっぱりドラムをやってたから沢山の人と知り合えた、友達になれた、という事かなと思っています。
ドラムは弦楽器や鍵盤楽器、管楽器と違い、メロディーを弾けるわけじゃないし、和音を鳴らせるわけでもない。リズムを表現する楽器だから。
でも逆に考えれば、楽譜がなくても、知らないメロディーでも、叩けばすぐに音楽の中に入っていける(セッション、ジャムができちゃう)とてもフレンドリーな楽器なんです。

留学した当初、まったく英語を話せなかった自分にとって、ドラムはよりまともにコミュニケーションを取れる、まさに言葉のような物でした。そして音楽を通して通じ合える喜びは、言葉で通じ合う喜びよりも大きいかもしれない。

ドラムは、鍵盤楽器みたいに音符を読んで、リズムを数えて、という様な地道な練習というより感覚的なものが初めは大事な気がします。

実際ピアノや他の楽器奏者がドラムをやり出してその魅力にはまってしまう人も多い。

時々メロディーや和音が弾ける楽器がちょっとうらやましい事もあるけど、やっぱり「ドラムをやってて良かった」と思います。